サバイビング・ピカソ (1996) : Surviving Picasso

老境に入った天才画家パヴロ・ピカソと、彼をめぐる女たちの姿を描いた伝記ロマン。監督はジェームズ・アイヴォリー。脚本のルース・プローワー・ジャブヴァーラ、撮影のトニー=ピアス・ロバーツ、音楽のリチャード・ロビンス、美術のルシアナ・エリッヒは「ハワーズ・エンド」でも組んだ常連スタッフ。

監督:ジェームズ・アイヴォリー
出演:アンソニー・ホプキンス、ナターシャ・マケルホーン、ジュリアン・ムーア、ジョス・アックランド、ダイアン・ヴェノーラ、ジョーン・プロウライトほか。

サバイビング・ピカソ (1996)のストーリー

1943年。大戦下のパリ。22歳の画学生フランソワーズ・ジロー(ナターシャ・マケルホーン)は、61歳の天才画家パヴロ・ピカソ(アンソニー・ホプキンス)と運命の出会いを果たす。38歳の年齢差を越えてピカソを愛するようになるフランソワーズ。ピカソには長く別居中の妻オルガ(ジェーン・ラポテア)、2人の愛人マリー=テレーズ・ワルテルと芸術家であるドラ・マール(ジュリアン・ムーア)がいた。かつてドラと暮らした南仏の家にフランソワーズを連れて行き、母性的なマリー=テレーズから毎日送られて来るラヴレターを彼女に読んで聞かせるピカソ。彼の女に対する倣慢さを知り、恥辱を感じて家を去るが、ピカソは彼女を連れ戻し、永遠の愛を誓わせた。愛の苦しみは感じつつも、芸術家としては啓発されるピカソとの生活。1947年に長男クロードが、49年に長女パロマが生まれてからは、南仏の陶器工房が生活拠点になっていた。ピカソの知己のアンリ・マチス(ジョス・アックランド)との交際も始まったが、ピカソはお守り役的な新しい愛人ジャクリーヌ・ロック(ダイアン・ヴェノーラ)の元へ通い始め、2人の仲は急速に冷えていく。祖母(ジョーン・プロウライト)が亡くなり、葬儀のためパリへ赴いた彼女は、浮かれ騒ぐピカソを見て、彼との別居を決心。子供たちだけとパリで暮らすという訣別宣言に幼児のように泣きわめくピカソ。数カ月後。ジャクリーヌと暮らし始めたピカソを訪ねたフランソワーズ。「君は戦士のように私の人生から去って欲しい」と彼女に願うピカソ。ピカソを称えた闘牛の開会式。フランソワーズは白馬にまたがって姿を現し、身をもって彼への失いがたい尊敬と自身への誇りを示すのだった。

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